長期投資で最も重要なのは、企業が一時的に伸びているかではなく、
なぜその強さが長く続くのかを見極めること。
長期投資をするうえで、私が最も重視している概念の一つが永続的競争優位性(moat)です。企業の業績が良いこと自体は重要ですが、それ以上に大事なのは、その良さが一時的なものなのか、長く続く構造を持っているのかという点です。
moat とは、もともと城の周りにある「堀」を意味します。投資の世界では、競合他社が簡単に入り込めない、企業を守る強みのことを指します。
企業の競争優位が弱ければ、たとえ一時的に高成長でも、やがて価格競争や模倣によって収益性が崩れやすくなります。一方で moat のある企業は、時間が経つほど強さが積み上がることがあります。長期投資家にとって大切なのは、短期の人気ではなく、長期で企業価値を積み上げられる構造があるかです。
moat を単純に「ある・ない」で分けるのは危険です。今は強く見えても、技術変化や顧客行動の変化で崩れることがあります。
そのため、良い企業を見つけるだけでなく、以下まで考えることが大切です。
競争優位の構造を掴んだら、財務でその実態を確認する。そして資本主義という地形全体を見渡す。