バフェットは「分散投資は無知に対するヘッジだ」と言った。
しかしマンガーは「少数の優れた投資先に集中せよ」と説く。矛盾するのか?
「分散投資は、自分が何をしているか分からない投資家のためのものだ。自分が何をしているか分かっているなら、分散する意味はない。」 — Warren Buffett
バフェットのバークシャー・ハサウェイのポートフォリオは、上位5銘柄で全体の70%以上を占める。これは典型的な集中投資だ。バフェットがこの戦略を取る理由は明確。
「人生で本当に素晴らしい機会は、ごく少数しか訪れない。そのとき全力で賭けることのできる投資家だけが、大きな富を築く。」 — Charlie Munger, Poor Charlie's Almanack
マンガーの投資哲学はさらに極端だ。
バフェットとマンガーの集中投資が成功するのには前提条件がある。
| 条件 | バフェット/マンガー | 一般投資家 |
|---|---|---|
| 分析時間 | フルタイムで企業分析 | 仕事の合間に分析 |
| 情報アクセス | 経営者と直接対話 | 公開情報のみ |
| 経験年数 | 60年以上 | 数年〜十数年 |
| 資金規模 | 数千億ドル | 数百万〜数千万円 |
| 心理的耐性 | 極めて高い | 暴落時にパニックしがち |
一般投資家がバフェットと同じ集中投資を行うのは、飛行士免許なしでジェット機を操縦するようなものだ。技術も経験も情報も足りない。
マンガーの「少数精鋭」は、サテライト部分に適用する。個別株の部分では、本当に理解し、確信を持てる企業だけを厳選する。しかし、コア部分のインデックス投資が「安全マージン」として機能し、個別株の判断ミスから資産全体を守る。
「大事なのは、大きなミスを避けることだ。小さなミスは避けられない。しかし、致命的なミスは避けなければならない。」 — Warren Buffett