企業の教科書の第1号は、日本発SaaSの永続性を考える教材としてサイボウズ(4776)を選んだ。生成AIの登場で「業務ソフトの価値はどこに残るのか」が問い直されている今、毛細血管のように日本の組織に入り込んだkintone・Garoon・メールワイズは、ちょうどその問いを検証する好材料になる。
本書は、過度な礼賛でも過度な懐疑でもなく、両面を意識して書く方針を取る。筆者は第三者株主の立場でサイボウズを応援したい一方、投資分析としては中立であらねばならない。期待と懸念を同じ目線で並べ、読者が自分の判断軸を持てる教科書を目指す。
株主視点の応援:長期保有の観点から、サイボウズ独自の文化・働き方・プロダクト群の価値を正面から記述する。
中立分析:同時に、競争環境・AI代替リスク・FCFの健全性を、他のSaaS企業と同じ尺度で比較する。感情と分析を混ぜない。
AI可読資産戦略v2の「母艦+補助群」方式で、1本の深い教科書を12本の自立した補助ページに分割する構成。各補助ページは単独でも読める一次資産として設計し、母艦からはリンクで結節する。
本教科書は10年単位の構造解説を担う。四半期ごとの数値動向は、別サイトの決算ナビに委ねている。両者を往復することで、構造と数字の両面からサイボウズを読み切ることができる。