INDUSTRY SHELF · SEC-38
AUTOMOTIVE · EV SHIFT · VERTICAL INTEGRATION

輸送用機器を歩くA quiet map of the sector

EVシフトと垂直統合の間でmoatはどこに残るか。
百年に一度の変革期に、自動車産業の競争優位がどこに移動するかを問いから整理する。

東証プライム · 輸送用機器 · SEC-38

この棚の使い方

輸送用機器業——特に自動車産業——は、「CASE(Connected/Autonomous/Shared/Electric)」と呼ばれる構造的な変革の真っ只中にあります。内燃機関(エンジン)を中心とした既存のサプライチェーンが、電動化によって根本から変わりつつあります。

この業種を分析するうえで最も重要な問いは、「EVシフトの中で、どの会社のモートが残り、どのモートが消えるか」です。エンジン・トランスミッションの精密加工技術は電動化で不要になりますが、車体設計・熱マネジメント・ソフトウェア統合・ブランドは価値が残るか高まります。

日本の自動車メーカーとサプライヤーは、長年にわたって構築してきた「カイゼン」「系列」「垂直統合」の体制がEV時代に適応できるかどうかが、生き残りを左右する根本的な問いです。一方でトヨタを中心とした水素・ハイブリッドを含む「全方位戦略」の持続性も問われています。

輸送用機器業のモートはどこに宿るか

EV時代に生き残るモートは、ブランド・ソフトウェア・エネルギーマネジメント・垂直統合の深さにあります。

「自動車産業の変革は、『作る技術』から『動かすソフトウェア』への重心移動だ。日本の強みである精密な製造技術の一部は陳腐化するが、熱マネジメント・安全性・乗り心地の追求は続く。問うべきは、何が変わり、何が残るかを見極める力だ。」

主要企業への入口

日本の自動車関連企業は、完成車メーカーとサプライヤーで異なる戦略的課題を抱えています。EVシフトへの対応と中国市場での競争が共通のテーマです。

分析の視点へ進む

企業を個別に見るとき、この業種で特に役立つ考え方の道具を整理しました。

FURTHER READING

業種の地形を把握したら、次は個別企業の分析へと進む。モートの概念を理解したうえで、FCFの流れを読み、テンプレートで構造を整理する——この順番で読むと、地図が精度を増す。