フォークリフト世界首位という効率的規模が堅固なmoatを形成。
トヨタグループの源流として、物流インフラを支え続ける。
豊田自動織機は、豊田佐吉が創業したトヨタグループの源流企業だ。現在は繊維機械事業から大きく転換し、フォークリフト・カーエアコン・自動車部品・電池を主力事業とする。フォークリフトは世界首位シェアを誇り、物流インフラの要として世界中の倉庫・工場に導入されている。
カーエアコン用コンプレッサーはトヨタ車向けを中心に供給し、電池分野ではプライムプラネットエナジー&ソリューションズ(パナソニックとの合弁)等にも関与する。EV普及に伴う電池需要の拡大は追い風となりうる。
財務面の特徴として、トヨタ株の大株主でもあり、持分法投資収益が業績に大きく寄与する。この「トヨタ株含み益」が企業価値評価を複雑にすることもある。
フォークリフト世界首位という「効率的規模」がmoatの核心。物流インフラとして一度導入されると容易に変えられない。フォークリフトは保守・修理の手間が大きく、同じメーカーで揃えることによる運用効率がスイッチングコストとして機能する。
※概算値・参考値。投資判断の根拠にしないこと。必ず一次情報をご確認ください。
物流投資サイクルへの依存:フォークリフト需要は世界の物流・製造業投資サイクルに連動する。景気後退時には設備投資が急減し、業績が悪化しやすい。
トヨタ株の含み益リスク:トヨタ株の株価下落は豊田自動織機の含み益と持分法利益を直撃する。トヨタの業績に過度に連動するリスクがある。
EV化によるカーエアコン市場の変化:EVはエンジン廃熱が使えないため、ヒートポンプ型の空調に移行する。従来のコンプレッサー型との違いへの対応が必要だ。