第一生命保険(国内生保2位)を中核に、米国Protective Lifeを傘下に持つグローバル生保グループ。生命保険は極めて長期の契約関係(10〜30年)を生み、フロートによる運用収益が業績の根幹。日本の金利上昇は保険料の値上げや新規資産の利回り改善を通じてプラスに作用する。
生命保険というビジネスの本質は「時間の売買」にある。顧客が若いうちに保険料を積み立て、死亡・疾病時に保険金を受け取る——この長期の約束が、保険会社に巨大なフロートをもたらし、それを数十年にわたって運用することが収益の源泉となる。
超低金利長期化(日本国債):生命保険の運用は長期国債が中心。超低金利環境下では、新規運用の利回りが既存保険料の約束利率を下回るリスク(逆ざや)が生じる。日本の金利上昇はこのリスクを緩和する。
Protective Lifeの米国金利リスク:米国子会社Protective Lifeは米国金利に大きく影響を受ける。米国金利の急変動は資産負債のデュレーション・ミスマッチを通じてEVを変動させる。
少子化による新規加入減少:日本の人口減少・少子化は、新規の生命保険加入者を構造的に減らす。既存契約の維持と海外拡大が長期の成長戦略の鍵となる。