東京五輪新国立競技場・東京スカイツリーを手がけたスーパーゼネコン。シールド工法・地中熱などの地下技術と都市再開発、国際プロジェクトに強みを持つ。
1873年創業のスーパーゼネコン。東京スカイツリー・2020年東京五輪新国立競技場・東京駅丸の内駅舎保存・復原など、日本を代表する大型・難工事の施工実績を持つ。特に地下工事・シールド工法・免震技術での技術蓄積が深い。
超高層ビルから原子力施設、トンネル・地下構造物まで幅広い施工能力を持ち、技術の複合性が高いプロジェクトほど大成建設の出番となる。受注残高が売上の2年分以上を確保しており、短期の業績変動を緩和する安定基盤がある。
都市再開発とPFI(民間資金等活用事業)の長期契約も収益の安定化に寄与している。インフラ老朽化更新需要・国土強靱化投資という政策的追い風も受け、国内建設市場の中期的な底上げが見込まれる。海外は東南アジア・米州を中心に売上の約20%を占める。
大成建設のmoatは「超大型・超難工事の施工実績が生む指名受注力」にある。スカイツリーや新国立競技場のような国家的シンボルを手がけた実績は、類似する大規模・技術難度の高いプロジェクトにおいて発注者の信頼を勝ち取る。一度施工が始まったプロジェクトは途中での元請け変更が事実上不可能であり、強固なスイッチングコストが存在する。
※概算値・参考値。投資判断の根拠にしないこと。必ず一次情報をご確認ください。
建設コストの急騰:資材費(鉄鋼・コンクリート等)・人件費の急上昇が固定価格受注案件のマージンを直撃する。特に大型案件は工期が長く、受注時点では想定外のコスト増が後から判明するリスクが内在する。
大型プロジェクトの工期遅延・採算悪化:複雑・大規模なプロジェクトほど工期遅延・設計変更・コスト超過が発生しやすい。一件の大型案件の損失が全体業績に与えるインパクトは無視できない。
国内建設投資の長期縮小:人口減少に伴う国内建設市場の構造的縮小リスク。インフラ老朽化更新需要・国土強靱化が一定の下支えとなるが、新規建設投資の長期的な減少傾向への対応が中長期の課題だ。