スーパーゼネコンの中で最も海外比率が高く、グローバル建設企業に最も近い存在。
自前の建設技術研究所(鹿島建設技術研究所)による技術開発と、世界各地での大型施工実績——日本の建設技術を世界に輸出する企業。
1840年創業の建設大手。国内スーパーゼネコンの中で海外売上比率が最も高く、米国・英国・東南アジアで大型建設プロジェクトを受注。海外比率30%超という水準は、国内建設企業としては突出した存在だ。
自社の建設技術研究所(KaTRI:Kajima Technical Research Institute)での先端技術開発にも積極投資。原子力・海洋土木・免震構造などの特殊工事から、ICT建機・BIM・施工ロボットまで幅広い技術蓄積がある。建設現場の自動化・ロボット化「鹿島スマート生産ビジョン」で施工効率化を推進し、人手不足に対応する戦略を持つ。
財務体質の健全性も特徴で、有利子負債比率が低く手元流動性が厚い。大型案件の受注リスクを吸収できる財務的余裕が、競合との差別化要因のひとつとなっている。
鹿島のmoatは「グローバルな施工実績の厚さ」にある。海外での大型案件経験は、競合が容易に追い付けない実績の差を生む。特に東南アジア・米国でのインフラ・建築案件の連続受注は「鹿島に頼めば安心」という発注者の信頼が次の案件を呼ぶ好循環を生んでいる。
※概算値・参考値。投資判断の根拠にしないこと。必ず一次情報をご確認ください。
建設コスト上昇:資材費・人件費の高騰が固定価格受注案件の採算を圧迫するリスク。特に海外案件では為替変動も加わり、コスト管理が複雑になる。
海外プロジェクトリスク:海外比率が最も高いため、地政学的リスク・現地規制・コスト超過の影響が他社より大きい。過去の大型海外案件での損失計上事例を踏まえた管理体制の評価が重要だ。
技術者不足:国内外の施工管理技術者の確保が中長期の成長制約になりうる。自動化・省人化への投資スピードが競争力を左右する。
受注競争:スーパーゼネコン間での大型案件争奪が激化する局面では、採算よりも受注確保を優先するリスクが利益率を低下させる可能性がある。