醤油という日本の「発酵の叡智」を世界に届けた企業。
「KIKKOMAN」のロゴは日本よりもアメリカのスーパーで先に認知されたほど——日本食のグローバル化を最も早く実現した食品企業。
「亀甲萬」の商標で知られるキッコーマンは、醤油の国内首位・世界首位を長年維持してきた調味料メーカーだ。1973年にアメリカ・ウィスコンシン州に現地工場を設立し、日本企業としていち早くアメリカ製造・アメリカ流通の体制を確立した。今や100カ国以上でKIKKOMANブランドが流通し、世界の家庭の冷蔵庫に置かれている。
アメリカでは「日本のケチャップ」とも称されるほど定番化しており、日本食レストランの浸透とともに「和食の調味料=KIKKOMAN」という認知が醸成された。寿司・刺身・炒め物・マリネなど多様な料理への応用が、単なる「日本食専用調味料」を超えた普遍的な使い方を生んでいる。
事業は醤油を中核に、豆乳(デルモンテブランド)・食品(つゆ・たれ・ポン酢)・デルモンテ(野菜・果実加工)に多角化。海外売上比率は6割を超え、円安局面では増収・増益効果が現れる構造だ。発酵技術を基盤にした醸造業としての長い歴史が、製造ノウハウの深い蓄積を支えている。