バフェットが商社株を買ったストーリーは「割安な稼ぎ手を見つけて、長く持ち続ける」というシンプルな原則の実践だった。問題は、2020年時点の割安さは既に消えている点だ。

では今の商社株は買う価値があるか?

それは「現在のPBR・FCFイールド・配当利回りが、他の投資選択肢と比べてどうか」という問いに置き換えられる。バフェットが「9.9%まで持ち増やす可能性がある」と言ったのは、依然としてその稼ぐ力と経営を評価しているからだ。

しかし個別銘柄への投資は、自分のリスク許容度・投資期間・ポートフォリオ全体のバランスを踏まえた判断が不可欠だ。「バフェットが買ったから」という理由だけで買うのは、バフェット哲学の正反対にある行為であることを忘れないようにしたい。