西暦170年頃、ローマ帝国の皇帝マルクス・アウレリウスは、戦場のテントの中で自分自身に向けた言葉を書き綴りました。それが『自省録』です。
出版を意図して書かれたものではありません。他者に読ませるためでもない。ただ自分を律するために、自分に語りかけた記録です。だからこそ、1800年以上経った今も、読む者の心に静かに染みる力があります。
ストア哲学と長期投資には、驚くほど多くの共通点があります。どちらも「制御できないことに一喜一憂しない」「長期的な視点を持つ」「感情に流されず理性で判断する」ことを求めます。
マンガーもまた、ストア哲学の影響を受けた投資家です。彼は「人生で最も重要な能力は、感情をコントロールする能力だ」と語っています。アウレリウスが皇帝として実践したことと、投資家として実践すべきことは、本質的に同じです。