WHY REVOLUTIONS MATTER
なぜ「革命」を学ぶのか
人類の歴史は、ゆるやかな進歩の連続ではない。ある時点で、それまでの常識を根底から覆す「断絶」が起きる。農業が定住を生み、印刷が知識を解放し、蒸気機関が筋肉を超えた。そのたびに経済の構造は一変し、富の源泉は移動した。
革命は破壊と創造を同時に引き起こす。古い産業が衰退し、新しい産業が勃興する。その変化のただ中で、誰かが莫大な富を築き、誰かがすべてを失う。投資家にとって、革命の構造を理解することは、次の変化に備えることにほかならない。
この10章では、各革命を4つの視点で読み解く。
- 破壊 -- 何が滅んだのか
- 創造 -- 何が生まれたのか
- 投資 -- 誰が勝ち、誰が負けたのか
- 教訓 -- 投資家は何を学べるのか
TEN CHAPTERS
10の革命
01
BC10000〜
農業革命
定住が生んだ「所有」と「余剰」── 経済の原点
→
02
1500〜1700
科学革命
知識が資本を動かし始めた時代 ── 株式会社の誕生
→
03
1760〜1840
産業革命
蒸気が筋肉を超えた ── 資本主義の離陸
→
04
1830〜1870
鉄道・電信革命
距離と時間の消滅 ── 最初のインフラ投資ブーム
→
05
1870〜1920
電力・石油・大量生産革命
エネルギーが変わり、企業が巨大化した
→
06
1900〜1960
自動車・航空革命
移動の自由が消費社会を生んだ
→
07
1940〜1980
コンピュータ革命
計算が人間を超えた ── 情報産業の夜明け
→
08
1990〜2010
インターネット革命
接続が市場を変えた ── ドットコムバブルとその先
→
09
2007〜2020
スマホ・クラウド革命
ポケットの中のコンピュータが世界を飲み込んだ
→
10
2020〜
AI革命
知能の自動化 ── 人類最後の革命か
→
「産業上の突然変異 ── 生物学的用語を使ってよければ ── は、新しい消費財、新しい生産方法・輸送方法、新しい市場、新しい産業組織形態を絶えず革命的に変革する。この創造的破壊こそが資本主義に関する本質的な事実である。」
── ヨーゼフ・シュンペーター『資本主義・社会主義・民主主義』(1942年)