ピーター・ドラッカーは13歳のとき、宗教学の教師からこう問われた。
この問いに即座に答えられた生徒は誰もいなかった。教師は微笑んでこう続けた。「答えられなくて当然だ。しかし、50歳になっても答えられなければ、人生を無駄にしたことになる」。
ドラッカーはこの問いを生涯にわたって自分に投げかけ続けた。答えは変わり続けた。それでよかった。大切なのは「答えを持つこと」ではなく「問い続けること」だと、彼は晩年に語っている。
ウォーレン・バフェットは別の角度から同じ真理に辿り着いた。
株式市場で60年以上にわたり最高のリターンを出し続けてきた人物が、「最も大切な投資先は自分自身」と断言する。知識は複利で働く。自分という資産に投じた学びは、時間とともに指数関数的に価値を増していく。
ドラッカーの「問い」とバフェットの「自己投資」。この二つを統合する仕組みが、個人憲法だ。